じゃばじゃばゔぁ

ろくでなしが、考えること

Trainspotting2を見てきた。

どうも、こんにちは。

 

 

私は映画の中で『Trainspotting』が一番好きです。

他にどんなに面白い映画があろうと、間違いなくこれだと言える。

同じような人はたくさんいるんじゃないだろうか。

 

前売券のステッカー目当てで、多めにチケット買って備えてました。

そんでもって、公開初日に同じくトレスポフリークの友達と見てきました。

 

最高でした。

簡単に言うと、『トレスポではないけど、トレスポの完璧な続編だよな」と。

 

これ、前後編として見て一つの作品としてもおかしくないくらいの完全な続編だと感じました。前作の得体の知れない爽快感はないけれども。

 

と、見た感想は最高だったのですが、なかなか2回目を見に行く機会がなく、

公開日から2ヶ月が経とうとしていました。

すごく面白かったんだけれど、多分期待値が高すぎたのかな。

最高すぎる!!って部分と、う〜ん、って部分がどちらもあったのかもしれない。

 

なので、昨日2回目を見てきました。シネパレス渋谷さんで。

図らずも、公開最終日に。

(って張り紙に書いてあったのに、16日まで公開してるみたいです。まだまだ見れますよ。)

 

最高でした!!!

 

初日に見たときは、「いよいよ2がやるぞ〜わくわく」なんて誰もが準備してたと思うんですよ。

かくいう私も、前作の爆音上映に行ったり、映画公開記念のBarに行ったり、

業界人ばっかりの某セレクトショップのパーティーに参加したり。(ぼっち)

みなさん大いに高められてたと思いますよ。

 

それ故、まだ見ぬ続編に対して気持ちが高ぶりすぎてたんでしょうね。

今回見た時は、前回と比べて冷静に映画を観れた気がします。

この物語を一つの映画として観た時(もちろん、前作を観ている前提ですが)

ああ、なんて素晴らしい映画なんだとしみじみと感じさせられました。

見向きもしなかった、ステッカーとキーホルダーを思わず買っちゃいましたよね。。。

 

そんなわけで、自分なりに内容をまとめていきたいと思います。

これでも、前置き短くしたつもりです。。。

 

あ、ネタバレになりますので、お気をつけて。

 

 

レントン 

  • 友人を裏切り、大金を手にしてアムステルダムに逃亡。
  • その後、仕事、奥さんもゲット
  • 趣味はランニング。麻薬中毒から、脳内麻薬に夢中に。

 が、

  • 勤め先の合併により、何も持たない自分のリストラの危機
  • 不妊による不仲で、離婚の危機(追い出された)
  • 趣味のランニングも、心臓発作を起こして手術をしなければいけない状態。

 

持つものから持たざるものに。

裏切り者の自身が持つものは、老いだけ。

そんな流れで、自然に地元に戻ることになったのでしょう。

戻ってきた目的は無いと思います。

 

こうやって書くと、随分都合いいやつに見えるんですが、

こういう人間らしさもレントンの魅力だと思います。

 

自分が一番びっくりしたのは、レントンが今回履いていた

黄色の三本線のアディダスのスニーカー。

あれも前作で履いていたスニーカー「SAMBA」と同じなんですって。

くっそ似合うし、今のレントンっぽくてニヤニヤする。

 

レントンは、一度人生を選んで、大人になった。

ただ、大人になるってことは、それまでの人生を捨ててまで選ぶことじゃなくて、

それまでの人生とも向き合って、大人になっていくってことなのだと思う。

 

だからこそ、自分の選択を選び直したというか、

過去を選ぶ、未来を選んだってことですかね。

これは、自ら選んだわけじゃなくて時間の経過によって、選ばされたって感じですけど。

  

サイモン(シックボーイ)

  • 叔母の寂れたパブを継ぐ。盗撮してゆすりもする。
  • 奥さん、子供もいる。10年会っていないそうだけど(劇中にも出ない)
  • 相変わらずヘロ漬け。パブの地下で育てちゃったりする。
  • 野心はある。けれど、女の前でいい格好したい程度。

 

原作では主役なんだけれど、映画ではそんなに目立ってない。

でも、レントンとの友情を取り戻した後の彼らはとにかく最高。

ゆすりの時に使ってた催涙スプレーのプシューーーシャカシャカは必見。

 

レントンに対して恨みはあったんだろうけど、その恨みはそんなに強くはない。

あいつの鼻を明かしてやる、程度だと思う。

それこそ、「自分にできなかったことをされて悔しいんだろ」程度。

 

レントンに会って、された事でこいつ!!ってなってたのは間違いないけど、

在りし日のレントンとの付き合いが戻ってきて、憎らしさと友情がどちらも存在していたんだと思う。

ベグビーがパブを訪ねてきた時も、レントンを追い詰めてやるっていうよりかは、

めんどくせえ奴戻ってきた…どっか行かせちまわないと…って感じた。

 

大きな事は何一つしていなくて、ただそのまま生きてきてしまった典型なんだけど、

それもやっぱり人間らしいというか。

プライドだけは残ったまま。

 

レントンと本当に仲良しだったんだなー。

もし、レントンがロンドンにいる時にベグビーがいなくて、

シックボーイとだけだったらどうなっていたのだろうか、なんて考えたけれど、

レントンは状況を変えるために考えて動くけど、シックボーイは今の環境でただ生きるだけ。

 

大人になるっていうのと、友達付き合いは別なんでしょうね。

 

彼は何を選んだんだろうか。

選んだというより、選ばされたって気もするけど、

友情を取ることを選んだ、じゃないですかね。

 

 

スパッド

主役

  • ちゃっかりゲイル(前作の彼女)と結婚しちゃうし、子供ももうけちゃう。
  • レントンからもらった分け前は、もちろん…
  • 仕方なくとはいえ、ちゃんと働いて生活していたが…

 

スパッドーーーーーーーー!!! 

 

レントンが、彼に分け前を残してやろうって思ったのもわかるくらい、愛くるしい。

 

彼もダメ人間の中の一人なのは間違い無いんですよ。

ただ、彼は心からダメ人間なんじゃなくて、愛すべきダメ人間何ですよね。

それは20年後でも健在ですよ。

 

働いていたのに、サマータイムのせいで時間がずれることを知らなくてクビ。

しょっぱな笑いますよ。こんなん。本人はいたって真面目です。

 

残された道は薬買って遺書残して死ぬ。

そんなところで帰ってきて、助け出したレントンレントンが救ったと言っても過言ではないでしょうね。

仮に、レントンが今の状態になっていなければ、彼が死んでいたってことも…。

 

スパッドはとにかく素直なんですよね。

旧友が突然やってきて、ランニングシューズ片手に「走ろうぜ!」を

ちゃんと実行する。薬漬けの体でも、できないと思わない。

 

レントンのアドバイス

「(薬以外に)何か夢中になれるものを探せ、例えばボクシングとか」も

言葉通り受け取って、物怖じもせずジムに通っちゃうし。

(しかも、レントンからもらった水色のブースト履いてるんだよね。最高に可愛い)

 

そこから、シックボーイのサウナを改修するという一仕事で

寝る間も惜しんで頑張っちゃうし。その過程で知り合ったベロニカに

面白いから書いてみれば!なんて言われようものなら、夢中になって筆を進めちゃうし。

 

ベロニカ、本当に興味 しんしんで読んでいたと思うし、

スパッドにも「一緒に行かない?」って言えちゃうくらいだし。

彼女自身何にも執着しないっていうキャラクターなのだろうけど、

ふた回りくらい違う女の子にもわかるスパッドさんの魅力ですな。

 

後、ベグビーからも小説のお墨付きは得ているもんね。

スパッドは、この作品で一番希望で溢れていると思う。可能性を自分で潰さない。

 

  • 人のアドバイスを素直に受け取る事ができる。
  • 家族の事をちゃんと考えている。
  • 可能性を自分で閉ざさない。

 

ダメなおっさんになっても、大事な事が出来ていれば人間として

魅力的に見えるんだな、と。他の人物とはまた別の魅力を持っています。

 

選べないって思うのは自分自身の中だけであって、

選ぶ事なら誰にでもできる、そのどれかに可能性が隠れている。

つまり、何でもかんでも選ぶことを恐れないのが彼ですよね。

 

ベグビー

主役2号

 

  • 20年くらい刑務所に収監されていた。でも脱獄しちゃう
  • 奧さんと息子がいる
  • レントンに強い恨みを持っている

 

愛すべきバカですよ。本当に。

トレスポの顔ですよね。彼は。

 

せっかく脱獄に成功しても、やることは結局強盗。何のために出てきたのかわかりませんよ!!!

自由が欲しかったってことなんでしょうね。

20年もブチ込まれてましたけど、牙は全く抜けてませんよ。

 

そんな彼にも奥さんも子供もいて、

目下の悩みは機能不全と自分と違いすぎる息子との関係。

 

ある種、レントンと対をなす存在だと思っています。

ベグビーもレントンも、他人が超えられない一線を超える事ができる人間で、

シックボーイやスパッドは、その一線の中だけで生きていく人間。

 

レントンエディンバラに戻ってきて、旧友を訪ねて物語が進むのと同時に、

ベグビーが刑務所を脱獄して、旧友を尋ねる(こっちで合ってると思う)事で

本来の目的ではなかった、「レントンへの復讐」を進めて生きます。

何しろ、自分がこういう生き方になってしまったのはレントンのせいですから。

 

スパッドが、サマータイムの説明の時に

「15年間もヘロインやってたんだから」ってのと同じで

この20年間をレントンのせいで、って考えたら当時のベグビーのままってのは当然かもしれません。レントンと同じく、出た時に持っているのは老いだけ。

あのベグビー様が、青い柿ピーを頼りにするなんて。

 

そんな「レントンへの復讐」をトントン拍子に進めていくわけですが、

思いがけない才能に目覚めたスパッドの書いた物語をベグビーは読んでしまいます。

 

その物語は、自分たちの過ごしてきた過去をありのままに書いてあるもの。

ベグビーは当時の自身の父親と、自身の事を思い出します。

 

ベグビーの父親は飲んだくれ、その息子はろくでなし。

選択肢なんてものはなかった境遇の自分から生まれてきた息子は、大学に通うまでに成長している。

 

そんな息子の成長を素直に受け入れる事はできなかったベグビーですが、

スパッドの書いた文章によって、当時を振り返ったベグビーは

家へ戻り、息子を受け入れた上で彼なりに応援をして、けじめを果たしにいく。

 

これがベグビーのストーリーなのですが、

最後のシーンはなかなか訴えかけてくるものがあります。

 

数十年越しに再開した息子は、自分の知っている息子じゃないわけですからね。

ベグビーが家族に対してどのような感情を持っていたかはわかりませんが、

周りに嬉しそうに紹介していたぐらいですから、

”俺の遺伝子を持った、偉大な息子だ!”くらいには思っていたのかもしれません。

 

一方息子なんかはもっと大人で、

生まれた時から顔を見たのか見ていないのかわからないような父親がいて、

母子家庭から大学に入学するまで頑張ってきて、

突然父親が帰ってきて、一緒に犯罪しようぜって持ちかけてくるわけですからね。

 

それに対して、自分の主張はするものの、強く断る事はせずに

父親のペースにも乗ってあげる、息子の鑑です。もちろん父親の挑発にも乗りません。

ぶっちゃけ会っても悪い事しかなかったんじゃないでしょうか。

 

なので、周りは普通に大人で、

20年前のままだったベグビーが時間の流れを考えずに、

家族に対して「お前なんて息子じゃない!!!」って癇癪起こしただけなんですが、

あのベグビーがまさか大人になるとは、見てる側からしたら思いもしないわけじゃないですか。

なので、あのシーンはだいぶグッっときましたね。

 

 

当時の事をリアルに思い起こさせる文才を持つスパッドがいて、

ベグビーが大人になるきっかけを作りました。

そのスパッドに、物語を書いてみたらと促したベロニカ。

ベロニカとの出会いを作ったのは、自身のパブを改築しようと目論んだシックボーイ。

その改築するきっかけの4000ポンドを渡しにきたレントン

 

大人になり、覚悟を決めたベグビーに殺されそうになるレントン

 

当時は奴一人に出し抜かれましたが、今回は他の3人にも邪魔されました。

彼の物語は、これで終わりとなるのか。

それとも、再び脱走する機会を企てて、さらに復讐を考えるか。

はたまた、芸術家…。

 

 

仮にレントンが戻ってきていないで、ベグビーだけが脱走していたとするならば、

  • スパッドは死ぬ。そしてそれを発見するのはベグビーかもしれない。
  • シックボーイの所を訪ねるが、彼の言われた通りアムステルダムに向かう。(それで空港で捕まるかも)
  • ベロニカ、シックボーイといても何の進展もないのでサウナに戻る。

という、クソに次ぐクソな話になりますよね。

 

逆に、ベグビーが脱走を企てていなかったとするならば、

レントンのプレゼンで稼いだ10万ポンドを、レントン・シックボーイ

どちらが奪うかだけの話になってた可能性も。

でも、結局ベロニカがチャンスを活かしてたのかな。

 

そんな感じで、ベグビーは大きく物語に関わるわけでもないですし、

本人自身も大きく変化を起こすわけでもないんですが、

やっぱりベグビーを見れるのは、嬉しい。

 

俺の人生をこうさせた人間に、けじめをつけるっていう選択をしたのは

ごくごく正しいと思いますよ。

 

 

ベロニカ

ベロニカ自身に特筆すべきことは特別ないんですが、とにかくエロいね。

そんでもって、アホっぽいところもあどけなくて可愛い。

 

とはいえ、彼女も皆と同じように理由を抱えて

ブルガリアから出稼ぎでエディンバラに来ています。

 

理由が重なるからこそ、スパッドと気が合ったのかな。

 

レントンの「Choose Life」演説、

スパッドの「チャンスがあった、そして裏切り」の物語から

レントンイズムを触発され、ラストの行動に繋がります。

 

彼女のことだから、お金はちゃんと正しい使われ方をするだろうけど、

それが正しい結果になるとは限らないのが人生ですよね。

湧いて出たお金は、有難みが無くなります。

 

ファーガソン、ずっとゲームに熱中してたけど。。。

クスリじゃなくてもいい時代だとして、どっちが良いのかね。

そう考えると、課金ゲームも現代の麻薬かな。

  

  

もう一度見たい 

 

というわけで、昨日が公開最終日ではなかったので、もう一度見てくると思います。

 

完璧な続編なのだけれど、まだまだ続きを見たいと思ってしまうのは、ファン故でしょうか。

彼らの息子たちが現代のエディンバラをどう生きていくのか。

次の世代のトレインスポッティングが見たかったりするのも、正直あります。

 

 

それでは。